布製マスクの予防効果

Q

布製マスクの予防効果はどの程度ですか? (QA01-07) ​

A

ウイルスを含む飛沫の拡散を防ぎ、手指が口や鼻に触れてウイルスが侵入することを防ぐ上で一定の効果があると考えられます(1)。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)も、社会的距離(約2メートル)を維持するのが難しい公共の場(食料品店や薬局など)では、布製マスクを着用することを推奨しています(2)。
しかし、布製マスクは医療用マスクと比べて飛沫飛散予防効果が劣り、医療従事者におけるウイルス感染リスクも高くなるとの研究報告もあるため、その点は注意が必要です(3)(4)。

参考文献

参考(1):厚生労働省「布マスクの全戸配布に関するQ&A」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/cloth_mask_qa_.html

参考(2):アメリカ疾病予防管理センター(CDC)「Recommendation Regarding the Use of Cloth Face Coverings, Especially in Areas of Significant Community-Based Transmission」
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/cloth-face-cover.html

参考(3):アメリカ国立生物工学情報センター(NCBI)「Testing the Efficacy of Homemade Masks: Would They Protect in an Influenza Pandemic?」
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24229526/

​参考(4):ブリティッシュメディアジャーナルズ(BMJ)「A cluster randomised trial of cloth masks compared with medical masks in healthcare workers」
https://bmjopen.bmj.com/content/5/4/e006577