確定患者と疑い患者の隔離

Q

多床室の施設であり、隔離が難しい場合はどう対処したらよいですか? (QA01-20) ​

A

個室対応が困難な場合は、COVID-19疑いの患者を同室に収容して対応し、他の利用者との接触を防ぎます。その際、COVID-19確定患者と疑い患者については、部屋を分けるほうが望ましいです。
すなわち、①COVID-19確定患者、②COVID-19疑い患者、③その他の利用者、と部屋を分けます。可能であればこのように対応することが望ましいですが、実際には患者の特性などによって、部屋割りが機能しないケースも想定されます。
現時点では施設入所が必要な虚弱高齢者がCOVID-19と確定診断された場合には、入院で経過観察となる可能性が高いように思われ、現時点で確定例、疑い例、その他の3種類の患者が同一施設に同時に存在する可能性は低いと想定されます。

参考文献

参考(1):WHO「長期療養型施設における COVID-19 感染予防と制御に関するガイダンス(暫定ガイダンス)」
https://extranet.who.int/kobe_centre/sites/default/files/20200321_JA_LTC.pdf

参考(2):WHO「Infection prevention and control of epidemic-and pandemic prone acute respiratory infections in health care」
https://www.who.int/csr/bioriskreduction/infection_control/publication/en/

参考(3):Respirology, 2003, 8 Suppl: S41–45.「SARS: hospital infection control and admission strategies.」Hoほか
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15018133