集団レクリエーション

Q

どのような集団レクリエーションが勧められますか?(送迎車から花見をする、歌のレクリエーションなど) (QA02-06) ​

A

COVID-19の多くは市中感染であり、軽症の方は自覚症状が乏しいことが知られています。また発症2日ほど前から他者への感染性があるとの報告もあります。そのため、感染拡大が確認されている地域では、検温や体調確認のみ実施してレクリエーションへの参加者を制限しているだけでは、感染拡大を防止できないおそれがあります。

施設内での密集するイベントや、外出するレクリエーションは控えるようにしましょう。一方で、高齢者は不活発化にともなうフレイルにも注意する必要があり、一律にイベント・レクリエーションを廃止するのではなく、感染リスクを低減する工夫を加えたプログラムを組んでもよいと思われます。

具体的には、参加者間で十分な距離(1-2m)が確保でき、対面でのやり取りが頻回とならないようなプログラムを、換気のよい環境で実施することが望ましいです。 距離を保ったレクリエーション

また使用する物品(筆記具など)を介した感染にも注意が必要であり、参加者それぞれに専用のものを用意する、使用毎に清拭消毒を行うようにするなどの対応が考えられます。外部の者と接触しないのであれば、屋外でのプログラム実施や散歩などは差し支えないと考えます。*1

送迎でのお花見については、ほかの花見客との接触を避けること、車内で参加者間に十分な距離を確保し、換気を十分に行うことに留意して実施するのがよいと考えます。
筆記具は個別に使用、外部では人との接触をさける

また歌のレクリエーションでは、マスクをすることを徹底し、身体的距離を取れるよう参加者数を制限することが望ましいと思われます。マイクの使いまわしは避けてください。 マイクの使い回しは避ける

社会福祉施設における一般的な感染予防対策については、QA-02-03や参考文献(3)をご参照ください。

参考文献

参考(1):日本環境感染学会「高齢者介護施設における感染対策 第1版」
http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/koreisyakaigoshisetsu_kansentaisaku.pdf

参考(2):厚生労働省「新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html

参考(3):厚生労働省「社会福祉施設等における感染拡大防止のための留意点について(その2)」
https://www.mhlw.go.jp/content/000619845.pdf